づれづれなるがっちょ

よしなしごと

【再】伊瀬谷四季には本当に何もないのだろうか

 

 

※以前別のブログで公開していたものです

 

 

四季くんが「何もない」と口にしたその時からずっと考えていました。
本当に四季くんには何もないのでしょうか。
いや四季くんにはいいところがたくさんある…!きっとたくさんあるんだ!だって私がこんなにも好きなアイドルなんだからさ。四季くんのいいところ、いっぱい知ってるはずなんだ。
じゃあ伊瀬谷四季くんの個性ってなんでしょう。テンションが高くてノリが良いところかな。カラオケで意のままの点数が出せるところかな。と、1つずつ思いおこしてみる、すると気が付いてしまいました。四季くんの性質は私たちの中にある「クラスに一人はいる賑やかで人気者でちょっぴり勉強が苦手な男の子」なんじゃないか、ということに。
つまり、四季くんの持つ個性はある意味で量産型で、それも個性といえばそうですが、オンリーワンかと言われれば難しいものなのです。
加えて四季くんはHigh×Joker、もとい初期メンバーのハヤトっちたちのメガヤバなステージを目にするまでは自分にとって熱くなれるものも何もなかったわけです。アニメ7話で軽音部のステージが始まる前に、つまらなそうにスマホを弄る四季くんをみると胸が痛くなります。何かを探していた、そして見つけたと確信したあの瞬間まで、本当に四季くんには何もなかったのかもしれない。いや、無かったんだと思います。
雑誌の中で、四季くんが中学時代の話をするものがあります。中学時代は部活はやっておらず、周りは不良みたいな子ばかりだったと。友達がいなかったわけじゃないと思うんですよね。ただ、何かに熱くなるのはカッコ悪いと笑う人も周りにいたんじゃないでしょうか(妄想です) みんなでワイワイ騒いで、カラオケに行って、それはそれで楽しい毎日を送っていたんだと思います。
そんな四季くんが高校に上がってきて、見つけた初めてのキラキラ。それがHigh×Jokerだった。何もなかった、空っぽだった四季くんという器の中に先輩たちの音が流れ込んで。それは四季くんにはなかったもの、でした。何か1つのことに真剣に取り組んで、泣いたり笑ったりそんな青春がぎゅうぎゅうに詰め込まれたキラキラしたもの、星の様に四季くんには見えたのでしょう。
四季くんの中に流れ込んだ先輩の色は、四季くんを美しく変えてくれました。同じ毎日を繰り返すんじゃなくて、何かに真剣に打ち込んで、キンキンのサイダーを一気に飲んだような刺激的な日々を送るようになりました。先輩たちと一緒だからこそ、そんな毎日があるんだと四季はきっと思っているんだと思います。
キラキラの星みたいな先輩たちと一緒に頑張って、先輩たちと並んで輝ける星になれたら……きっと四季は、自分には唯一無二の仲間がいると自信が持てるようになるのかもしれません。
そう考えると四季は、「自分」の存在が薄い子のように思います。「周りが楽しい」=「自分が楽しい」ということ。ある意味で自分を引き立て役のように扱っている部分があるのかもしれません。一番最初のカードの自信たっぷりさももちろん四季くんなので、ただ単に「自信たっぷりでグイグイくるだけじゃなくて案外、心のどこかで自分を物語の主人公から外す傾向がある」という話です。
四季が見つけた物語の主人公は隼人でした。隼人、そしてHigh×Jokerの先輩たち。青春のド真ん中で輝く星たちが四季にはどうしようもなく魅力的で、主役で、眩しくて、魅せられたのだと思います。自分もそんな物語の中で一緒に輝きたくて走り出しました。空っぽだった四季くんのなかにキラキラが流れ込んできます。先輩たちの4つキラキラが、4つの季節が、四季くんを四季くんにしてくれました。
最初にもどりますが、四季らしいもの、と問われて四季くんは「何もない」と答えました。一番理解していたのは四季くんだったんですね。四季くんの中身は先輩たちでいっぱい、先輩たちがくれたキラキラでいっぱいなんだということ。四季くんだけの、四季くんという星はまだ見つけられていないんだと彼は思っているのでしょうか。
ただ、四季くんの担当Pとしてこれだけは言わせてほしいのです。四季くんに何もなくなんてない。四季くんのことが好きになって応援してきた私だから、ミリョクが無いと彼が思っているのならその気持ちは改めて貰いたいのです。
だから敢えて言わせてほしい、四季くんには「何もない」があったんだ、と。
屁理屈だけど、私はこれだと思いました。四季くんの最大の魅力は、自分という器を限界まで成長させようとするそのパワーなんじゃないかと思います。自己評価も実はそこまで高くない。自分はもっと上に行けるんだ、もっともっと輝けるんだという向上心。何もない四季くんは、どんな季節にだってなれるJokerなんです。色んな季節を全部自分のものにして、こんなに素晴らしい輝きがここにはあるんだよと大きな声で叫び続けている。そんな一生懸命な四季くんだから、High×Jokerの先輩たちも四季くんを受け入れてくれて、仲間として認めてくれて、大切に思ってくれているのでしょう。
スーパーライブ2015の雑誌の中で、他のアイドルの輝きに圧倒された四季くんが先輩たちを前にして、もっともっと頑張って、先輩たちを輝かせるんだ!と宣言するシーンがあります。私があの雑誌が本当に大好きで。隼人が力強く、「これからも一緒にやっていこう」と四季に伝えてくれます。隼人以外のほかの先輩たちもきっと同じ気持ちなんだろうなと。四季くんの中に流れ込んで来るものを全部全部燃やして輝いて、トップアイドルを目指す彼はいつのまにか、彼が憧れた星になっているんですよ。それでも彼は止まらなずに、サイコーへのCOUNT UPを続けていくんだと思います。四季くんの魅力、私はそういうところだと心から思いました。
高校生という限られた時間でいえば、ずっと先輩とは一緒にいられないかもしれないけれど、四季くんの中に流れ込んできたものは全部、四季くんの大切な一部になっていくでしょう。だから、ずっと一緒だし、High×Jokerは不滅なんです。そんなに悲しそうな顔をしないでくれ、君には笑顔が似合うんだよ。
限られた時間の中でどこまでも高く、ギガテラMAXに頑張ることが出来る伊瀬谷四季くんがいつかトップアイドルになれるように祈りまして、オタク長文語りを締めさせていただきます。ありがとうございました。